宇多田ヒカル「fantome」 ハイセンスな切なさーファーストインプレッション
聴きました。とりあえず今2周目です。
ブランクなど微塵も感じさせない音と宇多田節は変わらず。
声は柔らかくなって苦しそうな切ない声ではないのに、とにかく切なさが全体に漂うアルバムだなと。だからこのタイトルfantomeなんでしょうか。
約8年ぶりのアルバムだそうで椎名林檎も絡んでるし買ってみるかという感じだったのですが、完全に期待を超えてきました。さすが宇多田ヒカル。久々にCDで涙でた。
声は丸く優しく尖りや苦しさが消えたのに優しくて切ない。リード曲ももちろん良いのですが、「人魚」という曲にやられました。宇多田から母性を感じるとは。
全体を通してなんですが若い頃の届かない恋や満たされない愛というよりも
とても「母性的」な切なさだと思いました。だけれどそれが、とてもハイセンスなんですね。ともすれば角が全て取れてしまって凡庸なものになるかと思いましたがきっちり抑えてる。キャッチーさもあって丸いだけの楽曲でもない。柔らかさとエッジ女と母、親と子、最高のバランスです。私の、つまらない言葉遊びはひとまずこの辺にして。
もし購入されるかどうか迷ってる方がいれば是非購入されることをお勧めします。
少しでも宇多田ヒカルが好きなら損は絶対にしないと。是非CDといいヘッドホン、スピーカーで。念のためリンク貼っておきます。よければどうぞ。